十分な太陽光でも日陰の光合成スタイルの苔

2013-12-04

■植物は生息している環境の光量に合わせ光合成の仕組みを変えている

全ての植物は太陽の光で光合成を行い生きています。
しかし、その太陽の光も全ての場所に同じ光量が降り注ぐわけではありません。

場所によって光の届く量が変わり、日当たりのよい場所や
わずかな光しか届かない森林の下など様々な環境があります。

植物は動物のように自ら自由に動くことができないため
生えている環境の光量に合わせて光合成の仕組みを変化させています。

日向で生きている植物は、明るくて強い光条件の時に十分な光合成を行えるよう、
森林の下など日陰で生きている植物は、暗く弱い光条件で十分光合成が行えるよう進化しています。

日向で明るく強い光に適応した植物は日向植物。
日陰で暗く弱い光に適応した植物を日陰植物と呼ばれています。

■苔は日陰でも日向でも同じ光合成の仕組み

苔は植物なので光合成を行い生きています。
多くの皆さんは苔はじめじめした日陰で生きている、と認識しているかと思いますが
直射日光が当たる乾燥した日向で、生きている種類もある程度存在ます。

実は苔も他の植物と同じように、生息している光環境に合わせた光合成の仕組みを持っています。

森林の下など日陰に生息している苔は暗く弱い光で光合成が行える仕組みを持っています。
この流れから考えると、「日向に生きている苔」は日陰と逆に進化しているとおもいきや
日陰で生息する苔と同じ条件、つまり暗く弱い光で光合成が行える仕組みを持っているのです。

一体なぜでしょうか?
苔と水分の関係から説明することができます。

苔は体の水分を保持する特別な機能をもたないため、
日向で生きている苔は、天気の良い太陽光が強く当たる時
急速に体内の水分が失われてしまうのです。

苔はカラカラに乾ききってしまうと光合成・呼吸を止めて生命活動を停止するという特徴があります。
そして、雨や霧 朝露夜露などのタイミングで水分を吸収し再び生命活動を始めるのです。

日向の苔が水分を得られるタイミング、雨や霧 朝露夜露の時間帯は
暗く弱い光しか得ることができません。

この苔の条件と環境に適応したため、日向で生息する苔は
暗くて弱い光の条件に適応していったのです。

■水分が得られているかどうかが大事

では日向に生えている苔は、十分な水分が得られている湿った環境であれば
晴れた日の強い光で、十分に光合成を行うことが出来るのでしょうか。

湿地と乾燥地の両方で生息している苔の研究結果では
湿地ので生息している苔は、晴れた強い太陽光を
乾燥地で生息している苔は、雨など弱い太陽光で光合成を行っているそうです。

これらのことから、苔は「水分を得て湿っている」時の光の条件が重要ということになります。

【まとめ】
・植物は光量に合わせて光合成の仕組みを変えている
・苔も同じように環境にあわせて光合成の仕組みを変えている
・苔は日陰も日向も暗く弱い光で光合成を行っている
・水分を得た環境の光量で光合成を行う

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