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苔について

苔は分身で仲間を増やす

池田 将人
AUTHOR 池田 将人

苔は胞子での繁殖以外いに体の一部から新しい個体をつくることができる
「無性生殖」で増殖する能力を持っています。

水や温度など適した環境下にちぎれた苔の枝や葉が落ちることで
新たな植物体が成長して仲間を増やすことができ、
ほとんどの苔はこのような無性生殖機能を持ちたわせています。

苔庭にスギゴケを植える際に苔の高い無性生殖能力を活用し
切り刻んだスギゴケを土に混ぜることがりあます。

その他、体の一部が自然に落ちるのを待つのではなく
「ちぎれやすい」そして「独立成長しやすい」構造を持つ苔の種類があり
事前に栄養が豊富な「ちぎれやすい」小さな枝などを準備し
風や水の衝撃で散らばりやすくして、手軽に仲間を増殖しています。

しかし、欠点もあり

無性生殖で増えた仲間はすべてクローンとなり
親と同じ遺伝子しか持ちあわせていなく
病気が流行した場合、一斉に全滅してしまうリスクがあります。

利点と欠点のバランスをうまくとりながら
苔たちはうまく無性生殖を活用し生き抜いています。