コケ植物のオスとメス

CATEGORY: 苔について
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コケ植物にも私達と同じようにオスとメスの区別がある種類が存在します。
オスの苔を雄株、メスの苔を雌株といい、雄株と雌株では体の大きさに違いがあるのでしょうか。

私達の周りにあるゼニゴケとコスギゴケを見てみると、雄株と雌株の体の大きさに違いはありません。
このように、ほとんどの苔では雄株と雌株の体の大きさに違いはない場合が多いのです。

ところが、ある苔の種類は雄株の大きさが全長一ミリメートルにも満たず
雌株の茎、葉の基部、葉の上、仮根などに着いて生きているものもあります。

このように小さい雄株を「矮雄」と呼びます。

雌株に付着して生きているからといって雌株に寄生しているわけではなく
自分が生きていくのに必要な栄養は小さい葉で光合成を行いまかなっています。

矮雄の体のつくりは簡単にできていて、多くは短い茎の先にある二~三個の造精器が
数枚の小さな葉に包まれているだけのつくりで、小型で簡単なつくりをしていても
雄株としての役割はしっかり果たしており、精子をつくり子孫を残しています。

このような、矮雄のをつくる苔は少なくなく、日本では約60種あることが知らています。

胞子によって矮雄ができる仕組みは異なる

なぜこれらの苔では雄株がこんなに小さくなるのでしょうか。
その仕組は大きく二つあると考えられています。

一つ目は、異形胞子をもつ種類での矮雄です。
コケ植物での異形胞子とは、一つの蒴の中に大きさの異なる
大小の胞子がほぼ同数作られる場合を言い、小さい胞子からは必ず矮雄が誕生します。

二つ目は、一つの蒴の中にほとんど同じ大きさの胞子ができる同型胞子を持つ種類で
矮雄形成のしくみが異形胞子の場合と異なり、矮雄の他に雌株と同じ大きさをした
正常型の雄株が存在しています。

同形胞子では、蒴から散布した胞子が雌株の上で発芽したときのみ
矮雄となり、その他は雌株と同じ大きさになると考えられます。

生命はメスから始まった

生命体は初めメスが分裂しいわゆるクローンをつくることで種を残してきましたが
環境変化が起こると分裂により同じ性質をもつ生命が全滅してしまいます。

そのため生命体はオスを創り、異なる環境に対応し生きてきた
メスとオスを掛けあわせて、より地球上の環境変化に適応できる
子孫を残す仕組みを創り生き残ってきました。

つまり、最初はメスから始まったのです。

この矮雄の性質をみると雌株のために雄株が存在している気がしますね。

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