
最近は、インテリアアイテムとして人気が出てきている、苔テラリウム。
他の植物とは一味違った美しさに、癒される方も多いのではないでしょうか。
難しいお手入れの必要もなく、育てやすいと言われている苔テラリウムですが、適切な置き場所を選ばないと、苔がうまく育たなかったり、カビが発生したりすることがあります。
苔テラリウムを健康に育てるためには、環境の整った置き場所を用意してあげることが不可欠です!
この記事では、室内と屋外、それぞれのおすすめの置き場所を詳しくご紹介します。
苔テラリウムを長く楽しむために、季節ごとに適した場所や、風通しや光の加減など、苔にとって理想的な条件を考慮した置き場所を選びましょう。
目次
苔テラリウムの置き方にはどんな方法があるの?
置き場所について検討する前に、苔テラリウムの置き方にはさまざまな方法があることをご存じですか?
ご自宅のスペースや日の当たり方、風の通り方は、千差万別。
それぞれの環境に適した置き方を選ぶことで、苔が健康に育つだけでなく、お部屋の雰囲気も一段と素敵に仕上がるかも!
ここでは、オーソドックスな苔テラリウムの置き方を2種類紹介します。
棚や台の上に置く
棚や台の上に苔テラリウムを置く方法は、最も一般的です。
苔テラリウムを置く棚や台は、湿気に強い素材を選ぶと良いでしょう。
木製の棚の場合、霧吹きによる湿気によるダメージを防ぐために、コーティングが施されているものが理想的です。
もし、コーティングのされていない棚や台の上に置く際には、苔テラリウムの下にトレイを敷くと、木材を湿気から守り、周囲を清潔に保てます。
気になる方は、水やりの際だけ洗面所や台所のシンクに移動させてください。
また、ガラスや金属製の棚も、湿気に強く清潔感があり、おすすめです。
天井や棚の上から吊るす
天井や棚の上から苔テラリウムを吊るす方法は、インテリアのひとつとして苔テラリウムを取り入れたい方におすすめの置き方です。
視線の高い場所にグリーンがあることで、お部屋全体の清涼感が増し、立体感が出るでしょう。
苔テラリウムはある程度の重量があるため、しっかりと固定できる強度のフックやハンガーを選びましょう。
容器によっては重さがあるので、耐荷重に注意して選ぶことがポイントです。
また、床に置かないため、ペットや小さなお子様がいる家庭では、安全性の面でも吊るす方法が有効です!
天井や棚の上から吊るして、安全に苔テラリウムをお楽しみいただけます♪
苔テラリウムにおすすめの置き場所(室内編)
室内で苔テラリウムを育てる場合、置き場所が非常に重要です。
苔テラリウムにとって適した置き場所を選ぶことで、苔が健康に育ち、カビの発生などのトラブルを防げます。
ここでは、室内のどこに置くのが良いか、具体的なポイントを見ていきましょう。
風通しの良い窓際に置く
苔テラリウムを置く場所として、風通しの良い窓際は非常におすすめです。
風が通ることで、苔の周りの空気が循環し、湿気がこもるのを防げます。
ただし、直射日光は避けて置き場所を確保しましょう。
直射日光は苔を乾燥させてしまい、健康に育つのを妨げます。
レースのカーテンなどで間接的に光を取り入れられる、窓際がベストです。
また、窓際に置く際には、温度の変化にも注意が必要です。
特に冬場は窓際が冷えやすくなるため、適切な温度管理を心がけてください。
エアコンの風が直撃する場所は避ける
暑い夏も、寒い冬も、欠かせないエアコン。
最近では24時間空調の住まいも増えてきています。
しかし、エアコンの風は苔テラリウムの大敵!
エアコンの風は乾燥しており、苔に必要な湿度を奪ってしまうからです。
特に冷房の風は、苔を乾燥させるだけでなく、低温によるダメージも与える可能性があります。
冬場にエアコンを使用する際には、湿度調整ができる加湿器を併用するのもおすすめです。
加湿器を使って湿度を高め、苔にとって快適な環境を作ってあげましょう。
一般的には、20度から25度の範囲が苔にとって快適な温度とされているので、人間も苔も過ごしやすい環境を心がけてみてください。
苔テラリウムにおすすめの置き場所(屋外編)
苔は外でも元気に育つ植物。
ただし、屋外は気温や風など環境の変動が大きく、苔が直射日光や風にさらされてしまうことも……。
ここでは、苔テラリウムを屋外で育てるためのおすすめの置き場所について詳しく見ていきましょう。
間接的に自然光が当たる場所に置く
苔テラリウムを屋外に置く場合、日光は十分だと思いがちですが、気を付けてほしいのが「直射日光」です。
他の植物と同様に光合成をする苔ですが、直射日光を当てると乾燥による変色が起こり、枯れてしまう原因にもなりかねません。
間接的に自然光が当たる置き場所を準備してあげましょう。
木陰や建物の影になる場所、ベランダの場合にはよしずを使ってみるのもおすすめです。
直射日光を避けつつ光を取り入れて、健康に過ごせる環境を作ってあげてください。
小さな棚や台の上に置く
屋外では、小さな棚や台の上に苔テラリウムを置くのがおすすめです。
棚や台を使えば、苔テラリウムが地面の湿気から守られ清潔な環境を保てます。
さらに、高さを出すことで、苔テラリウムがインテリアとしても魅力的に見えるようになるでしょう。
地面に直接置くと、寒さや熱が容器を通して苔にダイレクトに伝わってしまうので注意してください。
エアコンの室外機の風が当たる場所は避ける
エアコンの室外機からの風は乾燥しており、苔に必要な湿度を奪ってしまいます。
風によって苔の表面が乾燥し水分が不足すると、苔は枯れてしまう原因にもつながります。
したがって、室外機の風が届かない場所を選ぶことが重要です。
また、エアコンの室外機からの風だけでなく、その他の強風が当たる場所も避けましょう。
極端に風の強い日は落下の恐れもあるので、室内に置き場所をうつしてあげてください。
季節ごとに置き場所を変えるのもおすすめ!
季節ごとに、気温や湿度は変わるもの。
そのときに適した環境に、苔テラリウムの置き場所を調整してあげることで、長く元気に育っていきます。
ここでは、季節ごとのおすすめの置き場所について詳しく見ていきましょう。
暑い季節は、涼しい場所に
苔は高温と直射日光に弱いため、暑い場所に置くとすぐに乾燥してしまいます。
日陰や半日陰になる置き場所を選びましょう。
屋内では、風通しの良い窓際やエアコンの冷気が直接当たらない場所が適しています。
屋外では、木陰や建物の陰などを置き場所に選びましょう。
特に午後の日差しが強い時間帯には、日陰がしっかりと確保できる場所が理想的です。
また、涼しい風が通る場所に置くことで、苔が過度に乾燥するのを防げます。
寒い季節は暖かい場所に
寒さが厳しい場所に置くと、苔が冬眠して、成長が停滞してしまうケースも見受けられます。
室内では、暖房の風が直接当たらない場所で、適度に暖かさを保てる場所を選びましょう。
屋外で育てている場合、特に寒冷地では苔テラリウムを屋内に移動させるのが賢明です。
どうしても屋外に置く場合は、温かい時間帯に日差しが当たる置き場所を選んであげてください。
苔テラリウムにとって居心地のよい置き場所
苔テラリウムを健康に育てるためには、適切な置き場所を選ぶことが非常に重要であるとお伝えしました。
室内では風通しの良い窓際やレースのカーテン越しの光が当たる場所、エアコンの風が直撃しない場所を選びましょう。
屋外では、間接的に自然光が当たる場所や小さな棚の上、エアコンの室外機の風が当たらない場所が理想的です。
また、季節ごとに置き場所を変えることで、苔が常に最適な環境で育つことができます。
夏は涼しい場所、冬は暖かい場所を選び、適切な水やりや湿度管理を行い、大切に育ててあげてください。
季節や環境の変化に柔軟に対応し、苔テラリウムを大切に育てることで、その美しさを最大限に引き出すことができます。
これから苔テラリウムを始める方も、すでに育てている方も、この記事を参考にご自身の苔テラリウムにとって最適な置き場所を見つけてあげてください。