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こんなに可愛いフォルムでいいの?ただの苔好きがタマゴケについて語る

カケラ
AUTHOR カケラ

植物や花、動物など好きなものを見ていると癒される感覚は、誰しも持っているのではないでしょうか。
人によって対象は様々で、好きな部分も言い出したら止まらないかもしれません。
いわゆる萌えポイントですね!
苔は好きだけど、眺めているだけで種類まではよくわからないレベルだった筆者が、可愛い【タマゴケ】の好きなポイントについて紹介していきます。
タマゴケを聞いたことがない方も、今さらタマゴケ?知ってるよ!と思われる苔上級者の方も、ぜひ最後までお付き合いください。

タマゴケってどんな苔?

そもそもタマゴケってどのような苔なのか、特徴を簡単にまとめてみました。
● 蘚(せん)類タマゴケ科タマゴケ属タマゴケ
● 英語圏ではapple moss
● 暑さが苦手
● 日陰から半日陰を好む
● 適度な湿度があると育ちやすい
● 胞子体の先、蒴がかわいらしいボール状
● 雌雄同株
● 山間部の岩の隙間などに生育している

ハッピーモスのサイトにはタマゴケが詳しく載っています!
→こちらからどうぞ「ハッピーモスコケ辞典:タマゴケ」

タマゴケの可愛さポイント

タマゴケに目を奪われてしまうの萌えポイントは、以下の2点ではないでしょうか。

色合い

何とも言えないちょうどよい黄緑色がとても美しく、濡れた時に更に透け感が強調されるところが魅力です。
乾燥すると少し葉が縮れてきますが、それはそれで可愛らしく感じてしまうのですよね。

蒴の形状

タマゴケ一番の特徴は丸い蒴。
みずみずしいグリーンはずっと眺めていられるほど。
英語圏では青りんごのような見た目からapplemossと呼ばれているとのことですが、マスカットの果実のような透明感も感じられます。
そして目玉のようでもありますね。
グリーンの時も、茶色くなってきた時もそれぞれに美しい、不思議な胞子体です。

タマゴケのルックス

タマゴケが「アイドル苔」と呼ばれるくらい人気なのは、やはりその見た目が可愛らしいからではないでしょうか。
タマゴケの見た目についてもう少し詳しくみていきましょう。

一年間の見た目の変化

タマゴケは、年中同じ見た目ではありません。
調子が良い悪いもありますが、季節によっての変化も面白いところです。
夏から秋にかけては胞子体のない状態で、早ければ11月ごろから1月にかけて胞子体が伸び、成熟すると春に蒴(先端の丸いところ)が成熟するのです。

蒴ができるとは限らない

枯らさないように育てていれば蒴がつくと思われがちですが、残念ながら普通に育てていても蒴ができるとは限らないのです。
自然界で生育しているなら、常に季節の変化が起こっています。
その変化の中で受精して、胞子体ができるのです。
室内やテラリウムの中では温度・湿度・光などに自然界と同じような変化をつけるのは難しいため、胞子体ができず蒴も見られなくなってしまいます。

タマゴケを育てる際の注意

タマゴケを育ててみたい!増やしたい!
でも、胞子体が伸びて出ている時点で何となく難しそうな気がしてきませんか?
胞子体ができる条件は詳細に分かっていないのですが、まずは枯らさないように育ててみるところからでも良いのではないでしょうか。

タマゴケが苦手なもの

タマゴケは暑さと強い日差し、過度の乾燥が苦手です。
タマゴケが元気になるのは10℃以下のため、地域によっては屋外で育てるのは難しく場所選びがかなり重要になってきます。
近年は猛暑も続いていますから、夏場は冷蔵庫に避難させることも選択肢に入れましょう。

タマゴケの見た目を活かす育て方

タマゴケのフレッシュなグリーンを活かすにはテラリウムはもちろんのこと、溶岩石などの上に撒いて活着させたり、観葉植物のオブジェ鉢で育てたり、手持ちの陶器に入れて鑑賞するのもおすすめです。
小さな容器で育てていると「何となく苔の調子が悪いな」と感じた時に環境を変えやすく、手入れもしやすいというメリットがありますよ。
うまく増えて育った場合、下の方の茶色い部分が多くなってきますので、気になったらまき苔などで新しく増やしていってみましょう!

タマゴケの可愛さまとめ

今回、タマゴケの可愛さ・萌えポイントに重点をおいて語ってきました。
好きなポイントは人それぞれですが、苔テラリウムや画像を見た時に「これがもしかしたらタマゴケ?」などと興味深く感じていただけたら嬉しく思います。
名前を知らなくても、見た目やフィーリングで好きになっていくのも楽しいものですよ!