
日常の風景に緑があるだけでちょっと癒される、そんな体験をしている方にとって観葉植物などで日々の生活に植物を取り入れるのは難しくないはずです。
しかし、お手入れが大変だったり、すぐに枯れてしまったりするので、なかなかお家に迎えてあげられない……という方も多いのではないでしょうか?
苔を使った苔テラリウムは、比較的難しいお手入れを必要としないため、忙しく過ごす方たちから人気が高まっています!
小さな空間の中に、いつか行ってみたい場所や見てみたい風景を作って飾ってみるのはいかがでしょうか?
実は、苔テラリウムは身近にある容器を使って、簡単に作れてしまいます!
この記事では、苔テラリウムのフタなし容器と適した苔についてご紹介していきます。
目次
苔テラリウムにおすすめ!身近なフタなし容器
初めて苔テラリウムを作る方にとって、どんな容器を選べばいいのかは悩ましい問題。
でも、日常にあるものや、普段だったら捨ててしまうような容器でも苔テラリウムは楽しめます!
具体的にどのようなフタなし容器が適しているのか、見ていきましょう。
ガラス製の容器
透明で美しいガラス製容器は、苔テラリウムを鑑賞するのに最適です。
しっかりと苔の様子が見えるので、成長を楽しみながら、インテリアにも一層の魅力を与えます。
いただきもののプリンやゼリーが入っていた、ちょっと凝ったデザインのガラス容器を何かに使えたらなぁ……なんて思った経験はありませんか?
プリンが入るサイズの小さなガラス容器なら、置き場所も選びません。
キッチンの窓際や洗面所など、少し緑が欲しくなる場所に苔テラリウムを飾ってみましょう。
陶器・磁器製の容器
自然な風合いが魅力の陶器製容器は、素朴な雰囲気を演出します。
また、カラフルな色や模様の磁器製の容器ももちろん苔テラリウムに使えます!
中身が見えないので、容器の口が広いボウルタイプやココットなどの陶器・磁器がおすすめです。
土を縁のギリギリまで入れて、こんもりと苔が膨らむように配置するとかわいらしく仕上がります。
苔が水没してしまうリスクも避けられるので、育てやすくなるでしょう。
容器内の土が多いので、苔玉のように他の植物と苔を合わせても楽しめます。
アクリル製の容器
100均や生活用品店などで、比較的安価に販売されているアクリル製の容器。
軽量で割れにくいアクリル製容器は、取り扱いが簡単で見た目も美しいのが特徴です。
クリアな外観が小さな空間にも調和し、おしゃれなインテリアとしても取り入れやすいのではないでしょうか。
透明なので苔の様子がわかりやすいので、苔テラリウムにはおすすめです。
スペースが小分けになっているタイプの容器に違う種類の苔を入れれば、種類ごとの様子を観察しやすくなります。
フタなし苔テラリウムのお手入れ方法
苔テラリウムの容器は大きく「フタつき容器」と「フタなし容器」の二種類に分けられますが、それぞれで苔にとっての環境は大きく異なります。
容器によってお手入れ方法が異なる部分もあるので、確認しておきましょう。
水やりは霧吹き+水差しも使う
苔テラリウムの水やりは、霧吹きで行うのがメジャーな方法です。
一か所に水が集中することなく、まんべんなく水が行きわたるので、苔にとって快適な環境を作り出せます。
フタなし容器の場合には、苔の状況をよく見て、必要なときには水差しも使いましょう。
土が乾いている状態は、苔にとって良い環境ではありません。
フタなし容器の場合は湿度を保ちにくいことが多いので、水分が不足していないかよく観察してあげてください。
エアコンの風には要注意!
苔にとって、湿気は生育に必要な要素。
湿気がありすぎても良くないのですが、長く乾燥すると休眠状態に入ってしまうことも。
フタなし容器では、特にエアコンの風に注意が必要です。
置き場所として、風が直撃しない場所を選びましょう。
直射日光は厳禁!
苔というとジメジメした場所を好むと思われがちですが、半日陰を好む品種も多く存在します。
苔も他の植物と同様に光合成をするため、光を必要とします。
しかし、光合成をするのだから日光に当てれば良いのか、というとそういうわけでもありません。
特に、直射日光は苔には厳禁!
(直射日光でも問題なく育つ苔はありますが、注意が必要です)
光が入る窓辺で適度に光を与えてあげる程度が好ましい環境です。
日中外出していることが多く、十分に光を与えられない場合には、照明も活用してみてください。
白色系のLEDランプを30cm以上離して点灯させれば、苔にとって十分な光を確保できます。
フタなし苔テラリウムにおすすめの苔・5選
お手入れの手間が取れない、忙しい方にも癒しを与えてくれる、苔テラリウム。
ふとした時に、一生懸命成長していく苔の姿を見ることで励まされる瞬間もあります。
どんな苔なら、フタなし容器でも元気に成長してくれるのでしょうか?
湿気が少ない場所でも元気に育つ苔の種類を5つ、ご紹介していきます。
ハイゴケ
鮮やかな緑色が特徴のハイゴケ。
乾燥に強く、繁殖力も高いことから、都市部でもよく見かける種類の苔です。
風通しのよい場所を好むので、フタなし容器にぴったり!
水没させないように注意して育てましょう。
スナゴケ
直射日光や乾燥に強いタイプのスナゴケ。
管理が比較的簡単な品種とされているので、初めて苔テラリウムを育てる方におすすめの品種です。
明るさを確保した置き場所で育ててあげてください。
シッポゴケ
ふさふさとして、華やかな印象が魅力的なシッポゴケ。
細長い葉は乾いても縮れないので、フタなし容器にはぴったりの品種です。
直射日光は避け、明るい窓辺で育ててあげましょう。
ヒツジゴケ
日当たりのよい場所に自生するタイプのヒツジゴケ。
その名の通りに、ふわふわとしたヒツジのような手触りが魅力です。
常に濡れるような環境を嫌うので、水没を避けて、風通しよい場所で育ててあげてください。
ミズゴケ
保水力に優れているミズゴケ。
葉の中に貯水細胞を持ち、内部に水を蓄えられるといった特徴を持ちます。
密閉空間だと、生育が良く葉が徒長しやすいので、オープンなタイプのフタなし容器に適しています。
水切れに注意し、明るい窓辺で光を与えて育てましょう。
苔の様子をよく見てお世話をしよう
苔は、とても小さな植物ですが、その小さな姿が成長していく様子に心が癒されます。
難しいお手入れの必要がないので、日々忙しい方でも日常に取り入れやすい植物です。
フタなし容器のようにオープンな環境を好む苔の品種も多いので、お気に入りの容器を見つけて苔テラリウムを始めてみてはいかがでしょうか。
また、今回ご紹介したハイゴケ・スナゴケ・シッポゴケ・は苔の販売専門店・ハッピーモスでも取り扱っておりますので、ぜひご覧ください。