ミズゴケは蘚類の仲間でとても変わった特徴を持っています。
ミズゴケは単独でミズゴケ科からなり
世界に約300種類、日本には約40種類が分布しています。
日本でミズゴケを意識する機会はすくないですが
北半球高緯度地方では、広大な面積のミズゴケ湿原があります。
ミズゴケ類のほどんどの種類は湿原や湿地など水が豊富にあるエリアに生息します。
特に変わっているミズゴケの細胞
ミズゴケの独特な特徴として構成する細胞が挙げられ
この細胞は下記の2種類があります。
1)葉緑体を含む緑色細胞
2)中身の無い空っぽの透明細胞
透明細胞には大量の水を蓄えられることができ
貯水細胞とも呼ばれ、ミズゴケをミズゴケたらしめる要因となります。
ミズゴケは抜群の吸収力と抗菌性が備わっており
鉢植えの土に混ぜ保水性を高めたりと用途は様々です。
生のミズゴケをビニール袋に入れて室内に放置しても
カビがはえること無く数ヶ月も生き続けます。
ミズゴケの吸収性と抗菌性を利用して
第一次世界大戦では脱脂綿の代用品として
ミズゴケが大量に使用されたという記録があるとのこと。
ミズゴケは英語で「ピートモス」
英語でミズゴケのことを「ピートモス」と呼びます。
日本の園芸屋さんなどでもピートモスという乾燥させたミズゴケが売られています。
ミズゴケは腐りにくいため古くなった植物体が長い年月を経て
蓄積しピートモスとなります。
日本の湿原のち家には何百年何千年にわたって蓄積されたぶ厚いピート層があります。
食べれるミズゴケ
ミズゴケは食用として北極圏では用いられ
パンケーキを作る際、乾燥させたフレーク状のミズゴケを
増量剤として入れるとか、天ぷらにしたらサクサクで美味しいなど
一般的に人の食料として利用されることのない苔植物の例外といえるでしょう。
<まとめ>
・ミズゴケは湿地など水が豊富にあるエリアに生息する
・ミズゴケの細胞は2種類あり、水を貯める細胞がある
・ミズゴケには吸収性と抗菌性がある
・日常生活でもミズゴケは利用できる
・ミズゴケは食べることができる