ブログ
苔テラリウム

初心者必見!苔テラリウムの育て方は水やりにある理由とは

つばき
AUTHOR つばき

そもそも苔テラリウムとは、ガラスなど透明の容器の中で、苔を育てる方法。苔の種類も豊富で、リビングや部屋などで手軽に育てられると人気の植物です。
ですが流行や見た目のかわいさでキッドを購入してしまい「この後の育て方が分からない」といった人も。
今回は苔テラリウムを初めて購入した人に向けて、水やりの重要性について解説します。

苔テラリウムの育て方で水やりが重要な理由

苔は花とは違い種や根っこもありません。維管束と呼ばれる茎もないため、体の表面から水分を取り入れる必要があります。
日なたを好む苔から、湿度や暗い場所を好む苔までさまざまな種類があり、水やりの頻度は容器の蓋の有無で判断するといいでしょう。

蓋がない容器

スナゴケ、ハイゴケ、ホソバオキナゴケは明るく適度な乾燥を好むため、蓋のないガラス容器に適している種類です。
カモジゴケは半日陰でも育ちますが、風通しの良い場所を好むため、密閉された容器は向きません。

開閉式の容器

コウヤノマンネングサ、ヒノキゴケ、タマゴケなどは適度な湿り気を好み、光が少なくても育ちます。
ですが完全な密閉容器で育てると徒長の原因に。定期的な風通しや水やりが必要な種類です。
30℃をこえる暑さには耐えられないため、エアコンで温度を調節してあげましょう。

蓋のある容器

蓋がある場合は、湿度や暗さを好む苔と覚えておくといいでしょう。
ヒノキゴケやホウオウゴケは、薄暗い森林や湿った岩に群生するため、カーテンを閉めた部屋でも育ちます。
6カ月程度は水やりする必要もない苔もあるため、初心者向きといえます。 乾燥に強い苔、湿った環境で育つ苔と種類に応じて異なります。
水やりを間違えると白いカビが発生し苔が枯れる原因にも。長く楽しむためには、苔に応じた水やりが大切になってくるのです。

苔テラリウムの水やりに必要なもの

ガラス容器の苔テラリウムに水やりをする場合は、以下のものがあると便利です。

・霧吹き
・ノズル付きボトル
・スポイト(水をあげすぎた場合にすいとるため)

霧吹きは、大きすぎるタイプはNG。容器の開口に応じたサイズを選んでください。
ノズル付きボトルは土に水を与える場合に適しています。水を与えすぎるリスクもあるため、スポイトを用意しておくと便利でしょう。

苔テラリウムに適した水の種類

日本の水道水は、水中に含まれるカルシウムやマグネシウムの量が少ない軟水です。
硬度は、河川が長い地域や関東などは高め、関西は低めの傾向にあります。
水道水に含まれる硬度によって、苔の育ち方に差はありますが、基本的に水道水で構いません。
ミネラルウォーターや硬水は、苔の傷みや水あかの原因にもなるため、避けてください。

苔テラリウムの水やり頻度

室内は屋外に比べて乾燥しやすいため、苔を触って「乾きそうだな」と思ったら霧吹きで水を与えてください。
苔が茶色く変色したり、黄色くなってきたりした場合は、土に水が足りない証拠。土が乾いている場合は、水浸しにならない程度にノズルボトルを使い、水を与えましょう。
水を入れすぎた場合は、スポイトで取り除いてあげてください。
苔が黒く変色している場合は、水の与えすぎです。
「苔は水が好きそう」といったイメージもありますが、長時間、水に漬けているとやがて腐ります。
苔テラリウム用として、水に漬かったまま苔を販売しているホームセンターもあります。黒ずんだ苔の回復は厳しいので注意してください。
「水やりは週に何回?」と頻度を気にする人もいますが、大切なのは苔や土が湿っているかがポイントです。
苔や土全体が湿るかどうかを念頭に置いて、水の量を考えるといいですよ。

まとめ

乾燥に強い苔から、暗い場所を好み、湿気に強い苔もあります。
気軽に楽しめる分、水やりを間違えると枯れる原因にも。基本的に水道水で構いませんが、苔の種類に応じて、与える量や回数を調節してください。
苔が茶色や黄色くなってきている場合は、乾燥により水が足りない証拠です。土の色が変わるまで水を与えましょう。
部屋の温度や湿度など環境に応じた苔を選び、苔テラリウムを楽しんでください。